高校卒業後、大学ではなく専門学校に通うという選択肢もあります。
専門学校では主に看護系や美容系など幅広い専門学校がありますが、分野によっても費用が変わってくることが特徴です。
どの分野ではこのくらいの金額がかかるということを把握して準備を事前に進めていきましょう。
専門学校の費用はどのくらいかかるのか
専門学校の平均の費用としては、東京都専修学校各種学校協会が出している「平成30年度学生・生徒納付金調査」によると専門学校1年目の学費は、
- 看護系96万2000円
- 臨床検査、診療放射線143万1000円
- 理学療法作業療法177万7000円
- 栄養調理140万円
- 理容美容130万円
ほどのお金がかかります。
そのため、私立大学の平均額と同じぐらいの費用がかかるということが専門学校の特徴です。
専門学校の費用シミュレーション①(看護師)
専門学校に通う費用のシミュレーションとして、まず看護師をあげてみます。
看護師が専門学校を卒業するまでには、どのくらいの費用が掛かるのでしょうか。看護系の専門学校の平均費用の内訳としては、
- 入学金183000円
- 授業料524000円
- 実習費61000円
- 設備費118000円
- その他75000円
となっています。
そのため、初年度は962000円、2年目以降は入学金以外の779000円がかかることになります。
よって、3年間でかかる費用の平均は252万円となることが分かります。国公立の4年間の費用と同じくらいの費用がかかるのが看護系の専門学校の特徴です。
専門学校の費用シミュレーション②(美容師)
次に美容系のシミュレーションをしていきます。
美容師になるために専門学校に入った学生がどのくらいの費用が卒業までにかかるのでしょうか。
美容系の専門学校の平均費用の内訳としては、
- 入学金119000円
- 授業料528000円
- 実習費172000円
- 設備費191000円
- その他289000円
となっています。
そのため、初年度は130万円、2年目以降は入学金を除いた118万1000円となり、2年から3年の通学期間で300万円前後の費用がかかることとなります。看護系の専門学校と比べ、カットをする道具の購入や実習費として購入する消耗品が多いことが美容師の専門学校の費用を引き上げている原因の一つと考えられます。
まとめ
このように、専門学校も通学期間は短いものの、費用が国公立大学かそれ以上の額がかかるのが特徴です。
しかし、専門学校でも奨学金制度などの授業料の負担を軽くする制度をそれぞれの専門学校独自で持っていたりすることもあります。
そのような制度を活用することによって、教育費の負担を減らして、経済的な理由で専門学校をやめることなく卒業することも可能です。
いずれにしても高等教育を受けるためには事前の教育資金の準備が不可欠ですので、まずは専門家であるファイナンシャルプランナー(FP)などにお問い合わせいただくことをおすすめいたします。