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- 学資保険の特約は不要?特約の必要性とは?
学資保険に加入をすると、特約というものに加入できるようになります。
学資保険の特約としてよくあるものが「医療特約」であり、お子様の医療保険も同時に加入することが出来るというメリットがあります。
しかし、加入の仕方を間違えるとパフォーマンスの低下にもつながるため、よく考えて加入することをおすすめいたします。
学資保険の仕組みとは?
学資保険は主な保障として、学資を貯めていきながら万が一にも備えておきましょうという仕組みになっておりますが、任意で加入できる特約というものもあります。
学資保険の代表的な特約としては「医療特約」があり、お子様が病気やけがで入院や手術をした場合に保障を受けることが出来ますというものになっています。
特約に加入をすることによって、新た医療保険に加入しなくてもよくなるというメリットはありますが、医療特約が必要か必要でないかということも検討してご加入いただくことをおすすめいたします。
学資保険の特約に加入することによって損する?
学資保険の特約に加入されることによって一番懸念されるデメリットは「元本割れ」です。
元本割れとは、支払った保険料(積立金)よりも満期金の方が少ないということを指しますが、現在の学資保険は特約に加入すると元本割れの可能性が低金利の影響で高くなっております。
その仕組みとしては、学資保険に加入をすると医療特約にも加入が出来るため、形からして無料で医療保険もついてくるという印象を持ってしまいがちです。
しかし、実際には無料ではなく、学資として貯めていくお金の中から天引きして医療特約の保険料に回っているだけなので、積立のつもりで支払っていたつもりが、一部が掛け捨ての保険に回っており、貯蓄に回る額が少なくなる影響で最終的に支払った額よりも少なくなってしまう「元本割れ」が起きてしまいます。
また、学資保険の特約である医療特約は学資保険の満期および解約と同時に特約も解約をされてしまうため、一回も入院やけがをしなかった場合には、今まで支払った保険料(天引きされた部分)はすべて掛け捨てという形で戻ってこなくなります。
そのため、医療保険も入り直しになりますし、非常にもったいない状況になってしまいます。
今回は医療特約について説明をさせていただきましたが、この医療特約のほかにも、様々な特約があります。
パフォーマンスに影響をしないか、その特約が本当に必要なものなのかは十分に検討してご加入されることをおすすめいたします。
育英年金特約
こちらは親御さんに万が一のことがあった場合に、お子様の教育費の代わりとして保険金が定期的に支払われる特約です。
親御さんに死亡保障がどのくらいかかっているかを目安にしてご加入を検討されることをおすすめいたします。
傷害特約
お子様が転んでけがをされた、骨折をされたなどの場合に保険金がおりる特約になります。
災害特約
不慮の事故でけがをしたり、万が一のことがあった場合に保険金が支払われる特約になります。
特約は実際必要なものなの?
医療特約については、付加するかしないかは明確な答えは出せませんが、基本的には一般の医療保険で賄えるケースが多いため、そちらをご検討されることをおすすめいたします。
学資保険での特約の場合、元本割れのリスクを引き起こすことはもちろんのこと、仮に学資保険をかけている間に大きな病気やけがをしたり、難病にかかってしまった場合には、学資保険が満期になった後強制的に医療特約が解約されその後の医療保険が引き受けできないというケースも考えられます。
そのため、医療保険に加入をされたい、医療特約を考えているという場合には、学資保険とはまた別の形で医療保険に入ることで貯蓄のパフォーマンスを落とすことなく、かつリスクの軽減につなげることが可能になります。